BOS シュリーレン法

BOS（Background Oriented Schlieren）は、カメラで背景画像を撮影し熱源による光学的な歪み（密度勾配）を検出することにより、温度分布を計測する手法です。

局所的な屈折率の変化を捕えることにより、ガスの動きやミキ　シング、熱流の可視化をシンプルでリーズナブルに行えます。

従来のナイフエッジシュリーレン法と比べ、BOSは大空間でも　流れの密度勾配を計測することが可能になりました。

さらに複数台のカメラを使い、空間全体を可視化するトモグラフィックBOSシステムでは、3次元の密度、および温度も合わせて計算することができます。

＊BOSによる2次元温度分布の＊トモグラフィックBOSによる
可視化例 3次元温度分布の可視化例

様々なアプリケーション：

流れの可視化のアプリケーション例として、ヒートガン、火炎、ミキシングプロセス、漏れの検出などがあります。

プロジェクタ　流れの可視化

＊プロジェクタのような温度差が少ない
アプリケーションにも適応可能です

レーザーを使わず、カメラと背景パターンを用いたシンプルな構成です。
比較的ゆっくりとした流れでは、通常の室内光の照明で十分です。高速な流れの場合は、高効率のLEDライトがお勧めです。

ご希望の視野視野サイズおよびワーキングディスタンスに応じて、最適なドット密度と大きさを持つ背景パターンをご提供します。

・火炎、燃焼場などの熱流の可視化
・パイプなどの漏れ箇所の特定
・ビル風、ドア開閉時の空気の流れの可視化
・エンジン燃焼場の混合器の混合状態や流れ
・光学レンズの欠陥の観察
・トレーサ粒子の追従性が確保できない高速現象の可視化
・加熱された建築物のモデル周りの可視化

各システムの特徴

システム構成

・基幹ソフトウェアDaVis
・BOSソフトウェア
・カメラ
・背景パターン
・（光源）