製薬・バイオ・食品・病院など微粒子や菌の存在を極端に嫌うライフサイエンス分野における製造環境や、半導体やハードディスク、フラットパネルディスプレイなど目に見えないミクロンやナノ単位の微粒子の混入でも製品の品質に大きな影響を及ぼす精密機器の製造においては、高度に空気環境の清浄度を管理されたクリーンルームが活躍しています。
当社のコンタミネーションソリューションズ事業では、国内初の凝縮核粒子カウンターをはじめとするナノ単位(10億分の1メートル)の超微細粒子を精密に捉える技術をコアとして開発された、定点常時環境モニタリングシステムや、微粒子や温湿度、風速などのパラメーターを気軽にスポットチェックできる各種パーティクルカウンターの幅広いラインアップによってお客様のコンタミネーションコントロールニーズにお応えしています。また、当事業では、自動車や空調機器には欠かせない各種フィルターメディアの捕集効率などの試験計測ソリューションへの取り組みにも注力しています。
クリーンルームの簡易計測については製薬業界や精密機器製造業界、病院や食品工業など、粒子や菌の存在を嫌う生産工程の環境衛生管理に使用されるクリーンルームの洗浄度の測定やモニタリングなどに対して、ハンディタイプあるいは据置型のパーティクルカウンターをご用意しています。
尚、クリーンルームの定点常時モニタリングをするシステムで、小型・軽量なレーザーパーティクルセンサー(LPS)、分配器、インターフェースボックスで構成されています。LPSは測定対象の微粒子にレーザー光を照射した場合に発生する散乱光の強度によって粒径の大きさを判定し、散乱光の数とサンプリング流量から微粒子濃度を求める方式のセンサー型(サンプリングポンプ分離型)レーザーパーティクルセンサーです。専用のソフトウェアはWindowsが提供するマルチタイプ、マルチウインドウおよびネットワークを最大限に利用し、計測データをさまざまな形式で画面・プリンタ・ファイル上に取り出せるよう設計されたプログラムです。
また、粒子の計測のみならず別売のセンサーとインターフェースボックスを接続することにより風速・温度・湿度・差圧も計測することができます。