エアロゾル粒子(浮遊粉じん)は、呼吸気道系から人体に侵入し、さまざまな影響を与えます。
代表的なものとして、刺激性炎症性障害、感染症、じん肺、アレルギー鼻・気道炎(花粉症、家ダニ)、粉じん吸入による中毒、発癌あるいは放射性エアロゾルによる肺の放射線汚染などがあり、現代の社会での生活衛生に大きな作用と影響を与えています。
この人体への侵入度合いは、粒子径が大きな要因となります。下図のように10 μm以上の大きな粒子と比べると、微小なタバコの粒子(0.2~0.3 μm)などは、多くが肺胞まで到達することが分かります。
仕 様
エアロゾル(粉じん)に対する基準
(人体影響を対象とした粉じん濃度基準) |
粉じん濃度 |
粒子径 |
建築物における衛生的環境の確保に関する法律(ビル管理法) |
0.15 mg/m3 |
ほぼ10 μm以下 |
事務所衛生基準規則 |
0.15 mg/m3 |
ほぼ10 μm以下 |
作業環境評価基準 遊離けい酸0%として |
2.9 mg/m3 |
4 μm、50%cut |
公害対策基本法 1日の平均値として |
0.1 mg/m3 |
10 μm以下 |