当社の
中高温用アネモマスター風速計(Model 6162)は、主に燃焼、煙道、焼却炉などで使用されております。しかし、汚れが酷い環境下で測定を続けると、風速素子に汚れが付着することで感度が下がり、正しい測定が行えなくなります。定期的に風速素子部を洗浄することをお奨めします。
通常の空気成分(N、O
2、H
2O、CO、CO
2など)と異なる成分が含まれた混合ガス中、またはそれぞれの成分比率が通常の空気と異なる場で測定する場合は、放散熱量が変わるため別途補正が必要になります([21]空気以外の気体中での測定について)。
また、酸性、アルカリ性などの雰囲気では、センサー、サポート部、素子台などが腐食するため使用できません。
発火性、引火性ガスの存在下での測定は絶対に行わないでください。風速素子は加熱されていますので、発火・爆発の恐れがあります。
センサーの洗浄について
空気中に浮遊する粉じん(花粉やほこり、機械油など)が風速素子に付着すると、奪われる熱量(放散熱量)が変化します。付着するゴミの性質によって、風速指示値が下がる場合も上がる場合もあります。また、プローブの種類によっては保護金網またはメッシュが付いていますが、これも同様で、空気中に浮遊する粉じんなどで金網が目詰まりを起こすと風速値が下がります。汚れた環境下で測定し、風速素子や金網に汚れが付着した場合は、測定後すぐに洗浄することをお奨めします。
センサーの洗浄方法
超音波洗浄器に風速素子部を10~20秒程度浸してください。ただし、あまり長く浸すと、風速素子のコーティングの破損につながります。洗浄液は通常の水または中性洗剤を使用してください。中性洗剤を使用した場合は、真水でよく洗い流すか、エチルアルコールに浸し、軽く振って中性洗剤を洗い流してください。
※洗浄時、電源は必ず切ってください。
※よく乾燥させてから電源を入れてください。
▲注意▲ 湿度センサーがついているプローブ(クリモマスター風速計)
湿度センサーはアルコールなどの有機溶剤に弱く、簡単に破損します。
アルコールは絶対に使用しないでください。
誤ってアルコールの雰囲気で測定・浸した場合は、湿度センサーの交換が必要となります。正しい計測をするためには、湿度センサーの交換および校正をご用命ください。
また、水がついた場合(結露状態)は、1日以上、40%RH以下の雰囲気でよく乾燥させてください。