「どのくらいの頻度で風速計を再校正すべきでしょうか?」というご質問をよくいただきます。
これは非常に判断が難しく、使用環境に依存します。基本的には1年ごとの定期点検をお奨めしています。
熱式風速計においては、空気中に浮遊する粉じん(花粉やほこり・機械油など)などが風速素子に付着すると、風速素子から奪われる熱量(放散熱量)に変化が発生します。空気中に浮遊する粉じんが風速素子に付着すると、風速素子部の熱は奪われにくくなり、ほとんどの場合放散熱量は減少します(風速素子の特性によっては例外もあります)。放散熱量が減少すると、検出される風速値は下がります。またプローブの種類によっては保護金網またはメッシュが付いていますが、これも同様で空気中に浮遊する粉じんなどで金網に目詰まりが起こると風速値が下がります。汚れた環境下で測定し、素子・金網に汚れが付着した場合は、測定後すぐに洗浄することをお奨めします。プローブの洗浄方法は、[10]汚れた環境で使用できる風速計について をご参照ください。
関連ページリンク
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トレーサビリティーについて([3] 風速計のトレーサビリティーについて)
・
風速指示値への影響([8] 風速指示値へ影響を与えるもの)