大気中のブラックカーボン濃度を連続して測定する装置です。大気中のブラックカーボンを熱抽出して連続的にフィルタ上に捕集し、光吸収量の変化をフォトダイオードで検出し、濃度を測定します。本装置は加熱抽出部と捕集・検出部から構成されています。加熱抽出部でサンプル大気を加熱した後、誤差要因となる干渉成分(散乱性エアロゾル)を除去してブラックカーボンを抽出し、捕集・検出部で捕集されたブラックカーボンの光吸収率をリアルタイムに測定し、質量吸収係数を用いてブラックカーボン濃度を求めます。
測定例 |
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本体の仕様 | |
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測定方式 | 光吸収法 |
光源 | LED波長565nm |
検出器 | フォトダイオード |
最小検出限界 | 0.05μg/m³ @1min @0.8L/min |
測定間隔 | 1~ 5 分 |
捕集流量 | ≒0.8L/min |
捕集フィルター | HEPAフィルタ/長さ12m |
表示 | ブラックカーボン濃度 / 時刻 / アラーム他 LCD 20文字×4桁 |
構成品 | 本体、加熱抽出部、ポンプ、ポンプコントローラー、2.5μmカットインパクター、電源コード、ソフトウェアCD |
データ出力 | PCとのUSB接続による |
電源 | AC100V±10% 6A |
外形寸法 | 430(W)×222(D)×352(H)mm |
重量 | 本体約17kg |
システム構成 (本製品にパソコンは含みません) |
システム概略図 |
本装置は独立行政法人科学技術振興機構(JST)の革新技術開発研究事業により製品化されたものです。