【12】IAQモニター(Model 2212)について

オフィスや住宅など、さまざまな室内環境における一酸化炭素(CO)濃度・二酸化炭素(CO2)濃度・温度・湿度の4項目を同時に計測し、うち3項目を液晶モニターに同時表示することができます。
 
IAQモニター(Model 2212)導入のメリット
●測定値の読み取り誤差防止
大型液晶に測定値をデジタル表示するので、読み取り誤差を防止します。
●環境負荷低減
従来の検知管方式では、使用時のカットガラス屑や使用後の検知管自体が廃棄物として発生するのに対し、本機ではこれらの廃棄物が一切出ないため、環境負荷を低減できます。
●コストパフォーマンス向上
測定ポイントが多くなるほど、検知管方式に比べてコスト削減が見込めます。建築物衛生法(旧称:ビル管理法)に基づく2カ月に1度の環境測定を行い、かつ環境測定1回あたりの測定ポイント数が45点以上であれば、検知管方式より安価となります(当社比:本機を5年間使用と仮定)。
 
測定原理
●CO濃度
一定電圧をかけてガスを電気分解したとき、回路を流れる電流がガス濃度に比例する原理を利用しています。
センサーは、作用電極、対電極、および作用電極の電位を一定に保つために、電位を監視する照合電極から構成されます。CO濃度測定の場合、作用電極、対電極で、それぞれ下記に示す化学反応が起こり、COの反応個数と電子 e- の放出個数(つまり電流)に比例関係がある(CO : e- = 1 : 2)ことから、CO濃度を求めることができます。
作用電極で起こる反応 : CO +  H2O → CO2 + 2H+ + 2e-
対電極で起こる反応  : 1/2 O2 + 2H+ + 2e- → H2O
(両極全体で起こる反応 : CO + 1/2 O2 → CO2

●CO2濃度
CO2が特定の波長(4.3 μm)の赤外線を吸収する性質を持ち、その吸収量がCO2濃度に比例することを利用しています。測定の流れを以下に示します。
①試料ガスに対し、光源から赤外線が周期的に照射されます。
②ガス中のCO2濃度に比例した量の波長4.3 μm の赤外線が吸収されます。
③4.3 μmを中心とした、狭い波長域の赤外線のみを感知する受光素子が、ガスを通った後の赤外線を受光します。
④受光素子が受けた赤外線量に比例して出力された電気信号が、CO2濃度値に変換、表示されます。

●温度
金属の電気抵抗が、温度に比例することを利用しています。本機の温度センサーには、温度変化に対する抵抗値の変化のために、敏感な白金抵抗体を用いています。
 
●湿度
ガラス基板、下部電極、高分子薄膜、上部電極から構成されたコンデンサーの電気容量が、相対湿度に比例することを利用しています。
親水性の高い高分子からなる薄膜に吸収される水分量の変化が、薄膜の誘電率変化やコンデンサーの電気容量変化を及ぼし、電極でその変化をとらえた後に相対湿度値に変換、表示します。

メンテナンス
●ユーザー校正
2カ月に一度、ユーザーによる校正が必要となります。CO濃度のゼロ校正・スパン校正、CO2濃度のゼロ校正・スパン校正の計4項目についての校正を行います。
 
●COセンサーの交換
CO濃度を検知するセンサーの寿命が約2年なので、センサー交換を含めた2年に一度のメーカー校正をおすすめします。